建物名称を除く日本の正式住所は漢字、ひらがな、カタカナ、数字、「-」(ハイフン)ですべて表記できると思っていませんか。
実はこれらの文字だけでは表記できない正式住所が存在します。
住所のうち「番」に相当する部分(街区符号)が、「アルファベット」という驚きの場所があります。
マンション名にアルファベットを使用していることは普通にありますが、そのような建物名称ではなく、公式住所でアルファベットを使用する住所があります。
大阪府大阪市中央区 上町 A番7号 大槻能楽堂(GoogleMap)
大阪市中央区は1989年2月13日に旧東区と旧南区が合併して誕生した区です。
この上町(うえまち)という町字には「1丁目」と「丁目割りをしていない地域」があります。
1丁目が旧東区で、丁目割りしていない地域が旧南区らしいです。
旧東区には「1丁目1番」があり、旧南区には「1番1号」があり、いずれも省略表記が「1-1」になるため紛らわしいので、丁目なし地域を「2丁目」にする案もあったようですが拒否したという話(伝説?)があります。
ちなみに、旧南区の「1番1号」は「A番1号」になったわけですが、昔のままの番地表記がネットにありました。
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大阪府大阪市中央区上町1番1号
機会があれば、書物で由来について裏づけをとってみたいと思っています。