実際の京都市内の住所を例にして、通り名住所の案内文言をたどってみましょう。
前回の続きです。
京都市上京区西町 (3つの西町のうち、郵便番号「602-8374」の西町)
・一条通御前西入上る (いちじょうどおり おんまえ にしいるあがる)
「通り名1+通り名2+方角文言」というのが京都市内の通り名住所の基本形ですが、この方角文言が「西入る」「上る」と2つあるパターンです。
このように方角文言が複数つながっている場合は、その順番に道案内の文章として解釈します。
つまりこの場合、西に進んでから北に進む、という意味です。
どのくらい西で、どのくらい北か、という距離情報は含まれていません。
なので、「一条通御前西入上る」という住所表記の意味は以下の通りです。
一条通という東西の通りに沿って、御前通り(おんまえどおり)という南北の通りとの交差点から西に進み、その後、北に進んだあたり。
・一条通御前西入上る西入(いちじょうどおり おんまえ にしいるあがるにしいる)
これも上記と同様で、
一条通という東西の通りに沿って、御前通り(おんまえどおり)という南北の通りとの交差点から西に進み、その後、北に進み、さらに西に進んだあたり。
距離情報が無いと、これでたどりつけるのか? と心配になりますが、
昔から使われてきた住所なので大丈夫なのでしょう。
もしたどり着けないのならば距離情報を付加しているはずです。
では、続きは次回。
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