2010年12月11日土曜日

町字の表記(2)

先走って 「大字なし地域」 を抜かしてしまった。

0.町字が0段階

例)長野県 南箕輪村役場
長野県上伊那郡南箕輪村 4825-1

「大字」が無い地域が全国で100ヶ所ほど存在する。
2000年頃には150ヶ所以上あったが、平成の大合併でだいぶ減った。

大字なし地域の歴史的な経緯の概要は以下のとおり。

1973年(明治6年)の地租改正で課税対象が収穫物から土地になり、土地に徴税用の管理記号が必要になった。
そして、「○○村 123番地」などという「町村名+番地」という表記になり、住所表記に流用されることになる。(市区町村がまだ法制化される前で、この時点でまだ現在の「市」は無い)
この当時70,000以上あった村は現在の大字ほどの領域。
その後、市区町村合併があり、この地租改正時の村はその多くが大字になり、大字名などの地域名として新設、分割、消滅、再使用などを複雑に繰り返し現在に至る。

では、以下の場合はどうなるか?
(1)地租改正当時以降、市区町村合併を一度もせず、町字名の整理などをしていない。
(2)市区町村合併しても「合併後町村名+番地」の表記を続ける。

それが現在の「大字なし地域」だ。
ちなみに例で挙げた南箕輪村は1875年(明治8年)に発足してから一度も市区町村合併をしていない。

今日はこのあたりで。

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